【一番浮きやすいボーカル】ヴォーカルのMIX(ミックスダウン)について1ざっくりの流れ編

(*ヴォーカルのミックスと言うと発声のミックスボイスもあるので紛らわしいですが

今回はミックスダウン、つまり声とオケを混ぜる作業の方を指します。)

  

こんにちは、ちゃんねこです。

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回はヴォーカルVocalのミックスMIXについて語りたいと思います。

 

 

 大まかな流れのみで詳細は各工程にリンクがありますのでそちらを御覧ください。

 

これはちゃんねこが経験したこと、聞きかじったことが混ざった独学です。

 

語る!とか勢い良く言っておいてこんなこと言うのも何ですが

自分も全然下手です。 毎回、うーんって言いながらやっています。

なので「教える」じゃなくて「語る」ですw

 

ブログタイトル通り、下手なりの初歩的な目線で色んなレベルの人のヒントになればと思っています。

自身の理論の再構築にもなりますしね。

 

ボーカルのミックスについて

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さて、歌もののミックスをしたことがある方はわかると思いますが

歌もののミックスで一番難しいところはやはり「ヴォーカル」だと思います。

 

ヴォーカルが一番「浮きやすい」ですよね。そりゃそうです。

人間の声というのはピッチ、ボリューム、リズム、音色、全ての要素が不安定なんです。

 

楽器においてこれほど不安定な楽器はないと思います。

打ち込みであれば尚更それらの不安定さは目立ちます。

だから浮いて当然なんです。

 

それは2MIXのオケからミックスする場合も。パラデータからミックスする場合もそうです。

それを伴奏に違和感なく溶け込ませようというのがミックスの役割になります。 

 

今回はヴォーカルミックスの大まかな流れ、ポイントについて語ります。

 

素材について

録り

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自分の理論ではミックスは根っこに近いところから改善するといい

という考えがあります。

 

どういうことかというと、根っこはヴォーカルのミックスでいうと「声(音声データ)」です。

まあ上手いというのは言わずもがな

ちゃんとした環境で録れてるかも重要なポイントです。

(部屋鳴りがしてるか、ちゃんとマイキングは出来てるか)

 

優先順位は一番です。

波形処理やエフェクトなどの枝、葉よりも根っこの「声(音声データ)」に拘るのが一番良い結果になります。

 

今回はミックス「ダウン」の方なので語りませんがいつか語りたいと思います。

 

ミックス処理について

下処理(波形処理)

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↑詳細記事

ミックスは料理と同じです。下ごしらえがクオリティを決める重要なポイントになります。

地道でとっても面倒くさい作業なので、そこまでやりたくないという方はやらなくていいと思います。

でも、これをやらないと一皮剥けたミックスにならないです。 

 

リズム(タイミング)調整はアタックも重要ですが、長さも重要です。

 

ピッチ調整も下処理の分類ですが、順番的にあとで書きます。

 

まとめ

  • 無音部分、ノイズのカット

  • リズム調整(アタック、長さ)

  • 音量調整(ゲイン、オートメーション)

  • (ピッチ調整) 

ダイナミクス・音量調整

 

↑詳細記事

 

 

これは下処理(波形処理)でも行いましたが、エフェクトでも行います。

人間の歌声はとても音量差が激しいので浮きやすいのです。

また音の厚み太さも出るので非常に重要です。

 

コンプレッサーを使い音量の大きすぎる部分を下げます。

ヴォーカルの特徴、楽曲のBPM(テンポ)によってアタック、リリースの部分を変えます。

最大音量が下がったことによって全体の音量を上げることができます。

これによって厚み太さが出るのです。

 

場合によってはリミッターもかけます。

 

まとめ

  • コンプレッサー
  • リミッター
 音色調整(EQ処理)
 ↑詳細記事

 EQ処理によっていらない帯域をカットし美味しいところをブーストします。

「抜け」の部分をここで作ります。

基本的には、ローカット(ハイパス、要らない低域を消す)して

大きくはいじらない方がいいです(曲によると思いますが)

 

ディエッサーでSやTなどの刺さる子音を抑えます。

かけ過ぎるとモコモコするので適度に調整しましょう。

 

あとは、ダブリングやサチュレーター、エキサイターなどありますが

これらは飛び道具や裏技的なものだと思った方がいいです。

 

まとめ

  • EQ
  • ディエッサー
  • ダブリング、サチュレーター、エキサイター
空間処理

 

↑詳細記事 

「なじませる」ということにおいては一番効果があるかもしれません。

モノラルであるボーカルにステレオ感、奥行きを与えられ

存在感や音の厚みを増すことができます。

 

これは持論ですが、ヴォーカルは音が出たり消えたりという

他の楽器に比べて特殊な動きをしますが、その隙間を埋めるような意味もあると思います。

 

ヴォーカルという浮いた存在に、伴奏と同じルーム系のリバーブ(空間の響き)をかけて仲間に入れてあげましょう。

 

またプレート系のリバーブをかけて音に厚みを出します。

 

ステレオディレイによって左右への広がりを出します。

 

いずれもかけすぎは厳禁です。

 

まとめ

 

ピッチ調整

 ピッチ調整プラグインMelodyne

 

下処理でも書きましたが順番的にこのタイミングで書きました。

普通はどのタイミングでやるのかわからないのですが、自分は今のところ他の下処理よりは後でやります。(まだ確信を持ってないので今後変わるかもしれません)

 

なぜかと言うと先に、リズム、ボリューム、空間系を調整するとピッチの甘さが気にならなくなるからです。

 

これによって過度なピッチ修正を防げます。

ただ、最近の楽曲は結構かっちりピッチを合わせてるので、どのくらい合わせるかは微妙なところです。

 

昔の曲なんかは今よりは不安定ですが気になりませんね。

楽器のピッチもきっちりではなかったのが要因の一つじゃないかと思っています。

 

なお、ピッチのヨレは直せても音色のヨレは直せません。

またピッチのヨレを直すと修正感が出やすいです。

ピッチのヨレと発声のヨレはだいたいセットなので

ビブラートでないヨレが出たら修正は難しい、と思っているとレコーディングの時の目安になるかもしれません。

 

まとめ

 

マスタリング 

 ↑詳細記事

 

マスタリングでオケとのダイナミクスが統一され、全体の音圧感が増しヴォーカルも底上げされた感が出ます。

これも結構ヴォーカルが馴染みます。

表現が難しいですが、こなれ感みたいなのがでます。

 

EQ処理で気になる帯域の調整、ローカットをします。

基本、超低域(50Hz未満)をカットするだけでいいと思います。

 

コンプレッサー、マキシマイザー(リミッター)

で音圧を上げます。

音圧を上げるて潰すことには賛否両論があります。

無理に上げなくてもいいですが上げると迫力が出ます。

 

まとめ

  • EQ
  • コンプレッサー
  • マキシマイザー(リミッター)

 

以上が自分がやってるヴォーカルミックスの大まかな流れになります 。

各項目の詳細は後日、書いていきたいと思います。

 ※下処理編を書きました↓ 

channekodtm.hatenablog.com

 

 それでは。